「もくじ」
~序章~
「はじめに」
https://onkhnt.hateblo.jp/entry/intro
~第1部~
「プロムタウンへようこそ」
https://onkhnt.hateblo.jp/entry/youkoso
「トマトガムの妖精、マトト」
「水色のメロン」
https://onkhnt.hateblo.jp/entry/melon
「不思議な番組」
「クインシー坊やと響きの星」
https://onkhnt.hateblo.jp/entry/hibiki
「げっそり魔法、ぽっちゃり魔法」
https://onkhnt.hateblo.jp/entry/gmpm
「魔法のフォーク」
「続・魔法のフォーク」
「夏休みの準備」
「おつかい」
「にんじん畑の長老」
~第2部~
「別原小学校校歌」
「おーでぃしょん」
etc.
----------
「夏休みの準備」
夏の初め、暖かい原っぱまでやってきたクインシー坊やは、日向ぼっこをしている自分の姿を写真に収めようとしていました。
「クインシー坊やが日向ぼっこをしている写真には、ストレスを抑制する作用があるみたいだね」と、ヒナタくんが教えてくれた事があります。
原っぱに寝っ転がっている写真をいっぱい撮って、ハレー先生がくたびれている夏休みのあいだ、音楽室に飾ってあげるつもりなのです。
カーズが付けている妄想日記は、だいたいB5サイズくらいで表紙は緑色。プロムタウンでも現実逃避のための民間療法として、昔から使われてきました。
妄想だけではなく、困惑している気持ちの整理にも使えます。カーズは新しい妄想日記を買ってきて、プレゼント用の紙で包みました。
ポエールは、自分の目からいつも溢れている涙のしずくを、小さな空瓶に入れていました。この瓶に光を当てると、周りにいる人たちの不安定な気持ちを和らげることができるのです。
ハレー先生が少しでも楽しい夏休みを過ごせるように、三人は色々な案を考えながら、教室に戻ってきました。
椅子に腰掛けながら、ハレー先生は優しく微笑んでいました。